イワシのつみれ汁は、古くから日本の家庭に親しまれてきた定番の汁物です。イワシをたたいて丸めたつみれは、ふんわりとした食感とイワシのうまみが汁に溶け出して絶品です。今回は魚屋歴20年以上の私が、つみれをふっくらおいしく作るコツをご紹介します。
【つみれとつくねの違い】
よく混同されますが、つみれとつくねは別物です。つみれは魚や肉のすり身を「つみ入れる(指でちぎって鍋に入れる)」ことからその名がついた料理です。一方、つくねは手でこねてまとめた(捏ねた)ものを指します。イワシのつみれは魚のすり身を使う料理の代表格です。
【材料(2〜3人分)】
<つみれ>
- イワシ 3〜4尾(正味200g程度)
- しょうが 1かけ
- 長ネギ(みじん切り) 大さじ2
- 味噌 大さじ1
- 片栗粉 大さじ1
- 塩 少々
<汁>
- だし汁(かつおや昆布) 600ml
- 味噌 大さじ2〜3
- 長ネギ 1/3本
- ごぼう 1/3本(お好みで)
- 豆腐 1/3丁(お好みで)
【新鮮なイワシの選び方】
つみれも生食ではありませんが、鮮度のいいイワシを使うほど臭みが少なく、うまみの強いつみれができます。
- 目が澄んでいるものを選ぶ
- お腹がしっかりしていて張っているもの(鮮度が落ちるとお腹が柔らかくなる)
- 背中が青光りしているものが新鮮なサイン
- エラが鮮やかな赤色のものを選ぶ
【イワシの下処理】
① 頭を落とす 胸びれの付け根のすぐ後ろに包丁を入れて頭を落とします。
② 内臓を取る お腹に浅く切り込みを入れて内臓を取り出し、流水でよく洗います。血合いもしっかり洗い流してください。
③ 手開きにする イワシは包丁を使わなくても手で開くことができます。親指を背骨に沿わせながら左右に開き、背骨を頭側からゆっくり引き抜きます。
④ 水気を拭く キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取っておきます。
【つみれの作り方】
① イワシをたたく イワシの身をまな板に置き、包丁でリズムよく細かくたたきます。ペースト状になるまでしっかりたたくことがポイントです。
② 薬味・調味料と合わせる たたいたイワシをボウルに入れ、すりおろしたしょうが・みじん切りの長ネギ・味噌・片栗粉・塩を加えてよく混ぜ合わせます。
③ 粘りが出るまでこねる 全体をしっかりこねて粘りを出します。粘りが出ることでつみれがまとまりやすくなり、汁の中でバラけにくくなります。
④ 冷蔵庫で休ませる 10〜15分ほど冷蔵庫で休ませると、まとめやすくなります。
【つみれ汁の作り方】
① だし汁を沸かす 鍋にだし汁を入れて中火にかけます。
② ごぼうを先に煮る ごぼうは火が通りにくいので、ささがきにして最初に入れ3〜4分煮ておきます。
③ つみれを入れる スプーン2本を使ってつみれのたねをすくい、もう一方のスプーンで汁の中に落とします。または手でちぎって直接入れてもOKです。
④ つみれに火を通す 中火のまま3〜4分煮ます。つみれが浮き上がってきたら火が通ったサインです。
⑤ 豆腐・長ネギを加える 豆腐をひと口大に切って加え、長ネギの小口切りを入れます。
⑥ 味噌を溶く 火を弱めてから味噌をお玉で溶き入れ、沸騰させないように注意しながら仕上げます。
【魚屋が教えるつみれのコツ】
しょうがと味噌で臭みを消す イワシは青魚の中でも特に臭みが出やすい魚です。しょうがと味噌をしっかり混ぜ込むことで臭みを抑え、食べやすくなります。
片栗粉がまとめ役 片栗粉を入れることでつみれがまとまりやすくなり、汁の中でバラけにくくなります。入れすぎるとゴムのような食感になるので、大さじ1が目安です。
煮すぎない つみれは長時間煮ると固くなってしまいます。浮き上がったらすぐに次の工程に進みましょう。
【アレンジ】
鍋料理に入れる 冬の鍋料理につみれを加えると、汁にうまみが移って絶品です。キムチ鍋との相性も抜群です。
揚げつみれ つみれのたねを油で揚げると、外はカリッと中はふわっとした揚げつみれになります。おでんの具としてもおすすめです。
【まとめ】
イワシのつみれ汁のポイントは、しっかりたたいてペースト状にすること・しょうがと味噌で臭みを消すこと・煮すぎないことの3つです。手間に見えますが、慣れてしまえばあっという間に作れます。イワシが安く出回る時期にぜひ作ってみてください。
魚の捌き方を動画でわかりやすく紹介しています。ぜひ「おととチャンネル」もチェックしてみてください!
🎬 おととチャンネル(YouTube) https://youtube.com/channel/UCKgZWNzDVFenWKZGgvUjO6A
チャンネル登録していただけると、最新動画をいち早くお届けできます。よろしくお願いします!
