現役魚屋が教える昆布締めの基本をまるごと解説します。昆布締めは少し手間がかかりますが、その分仕上がりが格段においしくなります。お店で食べるような上品な味わいが自宅で楽しめますよ!
昆布締めとは?
昆布締めとは、魚の切り身を昆布で挟んで冷蔵庫で寝かせる下処理のことです。昆布のうま味成分(グルタミン酸)が魚の身にじんわりと移り、風味と旨味がぐっとアップします。富山の郷土料理として有名ですが、家庭でも簡単に作れます。
昆布締めに向いている魚
昆布締めは白身魚との相性が抜群です。
タイ
ヒラメ
カレイ
スズキ
カワハギ
脂の強い魚よりも、淡白な白身魚の方が昆布の旨味をしっかり吸収して美味しく仕上がります。
用意するもの
魚の切り身または柵(タイやヒラメがおすすめ)
昆布(日高昆布・羅臼昆布・真昆布どれでもOK。スーパーで売っている出汁用昆布で大丈夫です)
酒または酢(昆布を拭くのに使います)
塩(粗塩がおすすめ)
キッチンペーパー
ラップ
バット
昆布締めの作り方【手順】
①昆布を準備する
昆布を酒または酢を少量含ませたキッチンペーパーで表面を軽く拭きます。昆布の白い粉は旨味成分なので、ゴシゴシ拭かなくて大丈夫です。汚れだけを取るイメージで拭いてください。
昆布が硬い場合は、そのまま使ってもOKですが、少し湿らせておくと魚に密着しやすくなります。
②魚に薄く塩をふる
魚の両面に薄く塩をふり、10〜15分ほど置きます。出てきた水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取ります。この一手間が臭み取りにもなるのでとても大切です。
③昆布で魚を挟む
バットの上に昆布を敷き、その上に魚を並べます。さらに上から昆布を重ねて魚を昆布でサンドします。昆布と魚が密着するようにしっかり挟むのがポイントです。
④ラップで包んで冷蔵庫へ
昆布で挟んだ魚をラップでしっかり包み、冷蔵庫に入れます。寝かせる時間の目安はこちらです。
薄い切り身(〜1cm):3〜4時間
厚い柵(2〜3cm):半日〜1日
薄切りの場合は半日以上置くと昆布の風味が強くなりすぎるので注意してください。
⑤昆布をはがして完成
時間になったら昆布をはがします。身の表面が少し透き通って見えたら旨味がしっかり入っている証拠です。そのまま刺身として切り分けてお召し上がりください。
昆布締めをさらに美味しくするコツ
コツ①:昆布は厚めのものを選ぶ
薄い昆布より厚めの昆布の方が旨味が強く、仕上がりが格段においしくなります。羅臼昆布や真昆布がおすすめです。
コツ②:魚は柵のままで締める
刺身に切ってから締めると形が崩れやすくなります。柵のまま昆布締めして、食べる直前に切り分けるのがベストです。
コツ③:使い終わった昆布は捨てないで!
昆布締めに使った昆布は魚の旨味が移っておいしくなっています。細切りにして昆布の佃煮にしたり、出汁を取るのに再利用できますよ。
よくある失敗と対策
失敗①:昆布の風味が強すぎた
対策:寝かせる時間が長すぎた可能性があります。特に薄い切り身は3〜4時間を目安にしてください。
失敗②:身がべちゃっとした
対策:塩をふって水分を取る工程が不十分だった可能性があります。塩締めの水分拭き取りをしっかり行いましょう。
まとめ
昆布締めは仕込みさえしてしまえば、あとは冷蔵庫が仕事をしてくれます。前日の夜に仕込んでおけば、翌日の夕食に絶品の刺身が楽しめますよ。ぜひ週末のご馳走に試してみてください!
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昆布締めの作り方【白身魚をワンランクアップ】
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