【干物は作った後の保存が大切】
自宅で干物を作ったはいいけれど、どうやって保存すればいいかわからないという方は意外と多いです。せっかく手間をかけて作った干物も、保存方法を間違えるとすぐに傷んでしまったり、風味が落ちてしまったりします。
魚屋として長年干物を扱ってきた経験から、自宅で作った干物を美味しく長持ちさせる保存方法とコツをわかりやすく解説します。
【干物を保存する前に確認すること】
干物を保存する前に、しっかり乾燥できているかを確認することが大切です。表面がべたついていたり水分が残っていたりする状態で保存すると、カビが生えたり傷みやすくなったりします。
表面を触ってみて、しっとりしているようならもう少し乾燥させてください。表面が乾いていて中はしっとりした状態が理想的な干物の仕上がりです。干す時間は魚の大きさや季節・天候によって変わりますが、アジの開きなら半日〜1日が目安です。
【常温保存はNG】
自宅で作った干物は市販の干物と違って保存料が入っていないため、常温での保存はできません。作った干物はすぐに冷蔵か冷凍で保存するようにしてください。
特に夏場は気温が高く傷みやすいので、干し終わったらすぐに冷蔵庫に入れることを徹底してください。
【冷蔵保存の方法】
すぐに食べる場合は冷蔵保存が便利です。保存期間の目安は2〜3日です。
保存するときはキッチンペーパーで干物の表面の余分な水分を拭き取り、ラップでしっかり包むかジッパー付き保存袋に入れて空気を抜いてから冷蔵庫に入れます。空気に触れると酸化して風味が落ちやすくなるので、できるだけ空気を抜くことが大切です。
複数枚保存するときは1枚ずつラップで包んでから袋に入れると、使いたい分だけ取り出しやすくなります。
【冷凍保存の方法】
長期間保存したい場合は冷凍保存がオススメです。正しく冷凍すれば2〜3週間は美味しく保存できます。
冷凍するときは1枚ずつラップでしっかり包み、さらにジッパー付き冷凍保存袋に入れて空気をしっかり抜きます。空気が残っていると冷凍焼けの原因になるので、袋の口を閉める前にしっかり空気を押し出してください。
保存袋には魚の種類と冷凍した日付を書いておくと管理しやすくなります。冷凍庫の温度はマイナス18度以下が理想です。
【冷凍干物の解凍方法】
冷凍した干物を美味しく食べるためには解凍方法も大切です。
一番オススメなのは冷蔵庫でゆっくり解凍する方法です。食べる前日の夜に冷凍庫から冷蔵庫に移しておくだけで、翌朝には美味しく解凍されています。ゆっくり解凍することでドリップが少なく、風味をしっかり保てます。
急いでいるときは冷蔵庫解凍ではなく、袋ごと氷水に浸けて解凍する方法も有効です。電子レンジでの解凍は風味が落ちやすいので、干物にはあまりオススメしません。
解凍した干物はその日のうちに食べ切るようにしてください。再冷凍すると品質が大幅に落ちてしまいます。
【焼くときのコツ】
保存した干物を美味しく焼くためのコツもあわせてお伝えします。
冷蔵保存の干物はそのまま焼けますが、冷凍から解凍した干物はキッチンペーパーで余分な水分を拭き取ってから焼くと皮がパリッと仕上がります。
グリルで焼く場合は皮目を上にして中火でじっくり焼くのがポイントです。表面が焦げそうになったらアルミホイルをかぶせて焼き続けると、中まで均一に火が通ります。フライパンで焼く場合はクッキングシートを敷くとくっつかずにきれいに焼けます。
【長持ちさせるためのポイントまとめ】
干物を長持ちさせるためのポイントをまとめます。干し上がったら常温放置せずすぐに冷蔵か冷凍で保存することが基本中の基本です。保存するときは空気をしっかり抜いて酸化を防ぐこと、複数枚ある場合は1枚ずつ包んで使いやすくすること、冷凍保存は2〜3週間を目安に使い切ることを意識してください。解凍は冷蔵庫でゆっくり行い、解凍後は再冷凍せずその日のうちに食べ切ることが美味しさを保つ大切なポイントです。せっかく手間をかけて作った干物を最後まで美味しく楽しんでください!
捌き方はおととチャンネルで解説しています。
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魚の干物を自宅で作った後の保存方法と長持ちさせるコツを魚屋が解説
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