魚屋が教える「魚の骨」の役割と上手な取り方・骨を気にせず食べるコツ

【魚の骨が苦手な方へ】
「魚は好きだけど骨が面倒で…」という声をお客さんからよくいただきます。特にお子さんがいるご家庭では、骨が原因で魚を敬遠してしまうこともありますよね。でも骨の種類と取り方を知っておくと、魚料理がぐっと食べやすくなります。魚屋として長年魚を扱ってきた経験から、魚の骨について詳しく解説します。
【魚の骨の種類と役割】
魚の骨にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。
中骨(背骨)
魚の体の中心を走る最も太い骨です。魚の体を支える役割を持っており、三枚おろしをするときに中骨に沿って包丁を入れることで身を取り出せます。中骨は太くて硬いので誤飲の心配はほとんどありませんが、食べるときは避けるようにしましょう。
腹骨
お腹の部分にある薄くて平たい骨です。内臓を守る役割を持っています。三枚おろしにした身の腹の部分に残る骨で、包丁でそぎ取ることができます。比較的取り除きやすい骨です。
血合い骨(小骨)
身の中央付近に並んでいる細かい骨です。魚の側線に沿って並んでおり、骨抜きで一本ずつ取り除きます。アジ・サバ・サーモンなどに多く、この骨が魚を食べにくくさせる最大の原因です。
皮下骨
皮の下に隠れている非常に細い骨です。ウナギやニシンなどに見られます。細すぎて取り除くのが難しいため、骨切りという技法で細かく切って食べやすくします。
【小骨の上手な取り方】
最も厄介な血合い骨(小骨)の取り方を詳しく解説します。
まず骨の場所を確認します。身の表面を指でなでると骨の先端が触れてわかります。背と腹の境目の中心線に沿って並んでいるので、そのラインを意識しながら探してみてください。
骨抜きを使って一本ずつ丁寧に抜きます。骨の向きに沿って抜くのがコツで、斜めに引っ張ると身が崩れてしまいます。骨の根元をしっかりつかんでから、骨の方向に沿ってスッと引き抜くときれいに取れます。
骨抜きがない場合はピンセットで代用できます。また指でつまんで抜くこともできますが、骨が細くて滑りやすいので骨抜きを用意しておくことをオススメします。
【魚の種類別・骨の取りやすさ】
魚によって骨の取りやすさが大きく異なります。魚選びの参考にしてみてください。
骨が取りやすい魚
タラ・サーモン・タイ・ヒラメは身が大きくて骨が比較的少なく、骨抜きで簡単に処理できます。初心者や子どもと一緒に食べるときにオススメです。
骨が多めの魚
アジ・イワシ・サバなどの青魚は小骨が多い傾向があります。しっかり骨抜きで処理するか、骨ごと食べられる調理法を選ぶのがオススメです。
骨が気になりにくい魚
カレイ・ホウボウなどは骨の構造がシンプルで、食べながら自然に避けやすい魚です。
【骨を気にせず食べるための調理法】
骨を一本ずつ取り除くのが面倒な場合は、骨ごと食べられる調理法を選ぶのも賢い方法です。
圧力鍋で煮る
圧力鍋で長時間煮ると骨まで柔らかくなって丸ごと食べられます。イワシやサバなどの青魚に特に効果的です。骨ごと食べることでカルシウムもしっかり摂取できます。
唐揚げにする
小ぶりの魚は丸ごと揚げると骨までカリカリに仕上がります。アジやカサゴの唐揚げは骨まで食べられて栄養満点です。
骨切りをする
ウナギやハモなどに使われる技法で、細かく切り込みを入れることで骨を気にせず食べられるようにします。包丁の技術が必要ですが、骨が多い魚を美味しく食べるための有効な方法です。
フライにする
小骨が多い魚でも衣をつけてフライにすると骨が気になりにくくなります。イワシのフライは骨ごと食べられることも多いです。
【子どもに魚の骨を教えるコツ】
子どもが魚の骨を怖がって魚を嫌いになってしまうのはとても残念なことです。最初は骨の少ない魚や骨を取り除いた切り身から始めて、魚を食べることに慣れてもらうのがオススメです。
骨の取り方を一緒に楽しみながら教えることも大切です。「骨を全部取れたら一人前」というように楽しいゲーム感覚で教えると子どもも前向きに取り組んでくれます。魚屋でも「子ども用に骨を取ってほしい」とリクエストいただくことが多いので、遠慮なく声をかけてみてください。
【まとめ】
魚の骨の種類と取り方をまとめます。魚の骨には中骨・腹骨・血合い骨・皮下骨の4種類があり、最も厄介なのが血合い骨です。骨抜きを使って骨の方向に沿ってスッと引き抜くのが上手な取り方のコツです。骨の取り除きが面倒な場合は圧力鍋・唐揚げ・フライなど骨ごと食べられる調理法を選ぶのも賢い方法です。骨を怖がらずに魚をもっと身近な食材として楽しんでいただければ嬉しいです!
捌き方はおととチャンネルで解説しています。
https://youtube.com/channel/UCKgZWNzDVFenWKZGgvUjO6A

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