ツブ貝はコリコリとした独特の食感と磯の旨みが詰まった、居酒屋でも人気の貝です。シンプルに塩ゆでにするだけでも十分美味しいのですが、調理法を変えることでさらに幅広い味わいが楽しめます。今回は魚屋の現場での経験をもとに、ツブ貝の美味しい食べ方を5つご紹介します。なお調理前には必ず唾液腺を除去してください。唾液腺にはテトラミンという毒素が含まれており、除去せずに食べると食中毒の原因になります。
ツブ貝の捌き方はYouTubeでも動画で解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
【塩ゆで】
ツブ貝の食べ方として最もシンプルで、旨みをそのまま味わえるのが塩ゆでです。鍋にツブ貝と水を入れ、塩を少量加えて中火にかけます。沸騰したら弱火にして10分から15分ほどゆでれば完成です。竹串で身を取り出し、そのままかぶりつくのが居酒屋スタイルの定番の食べ方です。磯の香りとコリコリとした食感をシンプルに楽しめる食べ方で、ツブ貝本来の旨みを最も素直に感じられます。うちの魚屋でも塩ゆでにしたツブ貝を試食で出すことがありますが、一口食べたお客さんが「これは美味しい」と目を丸くする場面をよく見かけます。
【バター醤油焼き】
ツブ貝の身を取り出して唾液腺を除去した後、バターと醤油で炒めるバター醤油焼きはご飯との相性が抜群の一品です。フライパンにバターを熱し、身を入れて表面に軽く焼き色がついたら醤油を回しかけ、さっと絡めれば完成です。バターのコクと醤油の香ばしさがツブ貝の磯の旨みと見事に調和します。仕上げにネギや刻みのりをちらすと彩りも良くなります。炒めすぎると身が硬くなってしまうので、強火で手早く仕上げるのがポイントです。
【刺身】
新鮮なツブ貝が手に入ったときはぜひ刺身で食べてみてください。生の状態で殻から身を取り出し、唾液腺をしっかり除去した後、薄くそぎ切りにします。コリコリとした生ならではの食感と、噛むほどに広がる磯の甘みが格別です。わさび醤油はもちろん、ポン酢や生姜醤油でもよく合います。鮮度が命の食べ方なので、購入したその日のうちに食べることが大切です。
【炊き込みご飯】
ツブ貝の旨みをご飯全体に染み込ませる炊き込みご飯も絶品です。ゆでて身を取り出したツブ貝を適度な大きさに切り、醤油・みりん・酒・昆布だしを加えた炊き込みご飯の具材として使います。炊き上がったら蓋を開けた瞬間に磯の香りがふわっと広がり、食欲をそそります。ご飯全体にツブ貝の旨みが行き渡り、具材の食感も楽しめる贅沢な一品に仕上がります。刻んだごぼうや人参を加えると味に深みが出ます。
【アヒージョ】
オリーブオイルとニンニクで煮るアヒージョはツブ貝との相性が非常に良い食べ方です。小鍋にオリーブオイルとつぶしたニンニク、鷹の爪を入れて弱火にかけ、香りが出てきたらゆでて身を取り出したツブ貝を加えます。弱火でじっくり10分ほど煮れば完成です。ツブ貝の磯の旨みがオリーブオイルに溶け出し、パンにつけて食べると絶品です。おもてなし料理としても見栄えがよく、ワインとの相性も抜群なのでホームパーティーにもぴったりの一品です。
【まとめ】
ツブ貝は塩ゆでやバター醤油焼きのシンプルな調理法から、炊き込みご飯やアヒージョのような少し手の込んだ料理まで、幅広い食べ方が楽しめる贅沢な食材です。どの調理法でも、必ず唾液腺を取り除いてから使うことを忘れないでください。コリコリとした食感と磯の旨みを存分に活かした料理で、ツブ貝の美味しさをぜひ楽しんでみてください。
魚の捌き方はおととチャンネルで解説しています。
https://youtube.com/channel/UCKgZWNzDVFenWKZGgvUjO6A
