【子供たちの「かっこいい!」が忘れられない】
ある日、地元の小学校の行事で子供たちに魚を捌くところを見せる機会がありました。学校の授業の一環として、スーパーや魚屋などの食に関わる仕事を見学するという企画でした。
子供たちの前で魚を捌き始めると、最初はおそるおそる見ていた子供たちが、だんだん前のめりになっていきました。そして捌き終わったとき、「かっこいい!」「魚屋になりたい!」という声が上がりました。その言葉が今でも忘れられません。
大人になると魚屋という仕事に対して「臭い」「きつい」「大変そう」というイメージを持つ人が多いです。でも子供たちの目には、魚をスパスパと捌くプロの職人がただただかっこよく映ったんです。その純粋な反応に、私は魚屋という仕事の本質を改めて教えてもらった気がしました。
【大人が持つ魚屋のイメージと現実】
確かに魚屋の仕事は楽ではありません。毎朝4時前に起きて市場に向かい、交渉しながら仕入れをして、店に戻ってから加工・品出し・仕込みをしながら20時まで働きます。体力的にきつい部分があることは正直に認めます。
でも、だからこそやりがいも大きいんです。毎朝市場で自分の目で選んだ魚を、自分の手で捌いてお客さんに届ける。お客さんから「美味しかった」と言ってもらえる瞬間は、どんなに疲れていても報われる気持ちになります。
魚屋は確かに体を使う仕事ですが、それ以上に職人としての誇りがある仕事です。毎日包丁を握り、魚と向き合い続けることで培われる技術と目利きの力は、簡単には身につかない本物のスキルです。
【魚を捌くという技術の価値】
魚を捌くという技術は、一朝一夕では身につきません。魚の種類によって捌き方が違い、骨の構造も違います。刺身にするのか、煮付けにするのか、揚げるのかによっても切り方が変わります。
毎日繰り返し魚と向き合い続けることで、その魚の状態を見ただけで鮮度がわかるようになります。包丁の入れ方一つで身の歩留まりが変わります。長年の経験で磨かれた技術は、まさに職人の領域です。
子供たちがかっこいいと言ってくれたのは、そういう職人の技を目の前で見たからだと思います。スーパーのパックに入った切り身しか見たことがない子供たちにとって、魚が一瞬で刺身や切り身になっていく様子は、本当に驚きだったはずです。
【魚屋という仕事を次の世代に伝えたい】
日本は昔から魚をよく食べる国でした。しかし近年は魚離れが進み、魚屋の数も減ってきています。魚を捌ける人が減り、魚屋という職業を選ぶ若い人も少なくなっています。
でも、あの日の子供たちの反応を見て思いました。魚屋という仕事の魅力は、ちゃんと伝えれば必ず伝わると。ただ、その機会が少なすぎるだけだと。
だからこそ、このブログやYouTubeで魚の捌き方や魚屋の仕事の裏側を発信し続けています。魚を捌く技術を見て「かっこいい」と思ってくれる子供たちが、将来魚屋という仕事に興味を持ってくれたら嬉しいです。そして魚屋という仕事を選んでくれる若い人が一人でも増えてくれたら、これ以上嬉しいことはありません。
【魚屋に興味がある人へ】
もし魚屋という仕事に少しでも興味があるなら、まずは近所の魚屋に足を運んでみてください。魚を捌く様子を見せてもらうだけでも、この仕事の魅力が伝わると思います。
魚屋は敷居が高いと感じるかもしれませんが、実はとても気軽に話しかけられる存在です。魚のことなら何でも聞いてください。調理の仕方がわからなければ教えます。捌いてほしければ捌きます。魚屋はお客さんの食卓を豊かにするために存在しています。
【まとめ】
子供たちが魚を捌く様子を見て「かっこいい」と言ってくれたあの瞬間は、魚屋という仕事の本質を改めて教えてくれました。大人になると臭い・きつい・大変というイメージが先行しがちですが、魚屋は毎日包丁を握り、プロの技術でお客さんの食卓に貢献する職人の仕事です。体力的にきつい部分はありますが、それ以上のやりがいと誇りがあります。このブログとYouTubeを通じて魚屋の魅力を発信し続けることで、魚屋という仕事に興味を持つ若い人が一人でも増えてくれることを願っています。
おととチャンネルでは魚の捌き方を動画で詳しく解説しています。ぜひチャンネル登録してご覧ください。
https://youtube.com/channel/UCKgZWNzDVFenWKZGgvUjO6A
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