【ムロアジの美味しい食べ方!魚屋おすすめの絶品レシピ5選】

ムロアジは、青魚らしい濃厚なうまみと程よい脂を持ち、刺身から干物、加熱料理まで幅広く楽しめる魚です。マアジに比べてやや知名度は劣りますが、その味わいは決して引けを取りません。むしろ、しっかりとした身質と力強い風味は、知る人ぞ知るおいしさといえます。今回は、そんなムロアジを存分に味わうための絶品レシピを、現場目線で五つご紹介していきます。
ムロアジの捌き方をYouTubeでも動画で解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。


【一品目・新鮮なムロアジの刺身】
まずおすすめしたいのが、王道の刺身です。新鮮なムロアジを三枚におろし、腹骨と小骨を丁寧に処理して皮を引けば、美しい刺身が完成します。ムロアジの刺身は、マアジよりもやや赤みがかった身色で、噛むほどにうまみが広がります。脂がのった時期のものは、口の中でとろけるような感覚すら覚えるほどです。
しょうがやみょうが、青ねぎといった薬味を添えると、青魚特有の風味がぐっと引き立ちます。うちの魚屋では、刺身用にと注文を受けたムロアジを、その場で皮を引いて差し上げることがありますが、常連さんからは「やっぱり自分で買って食べると違うね」と喜ばれます。新鮮なムロアジが手に入ったときは、ぜひまず刺身で味わってみてください。
【二品目・ムロアジのなめろう】
刺身用に処理したムロアジを、薬味とともに細かく叩いて作るなめろうも絶品です。三枚におろした身を細かく刻み、みそ、しょうが、青ねぎ、みょうがを加えて、包丁で叩きながら混ぜ合わせます。粘りが出てくるまで叩くことで、青魚のうまみと薬味の香りが一体となり、ご飯にも酒の肴にもぴったりの一品になります。
ムロアジのなめろうは、しっかりした身質のおかげで叩いても水っぽくならず、うまみが凝縮されます。温かいご飯にのせて食べるのはもちろん、残ったなめろうを焼いて「さんが焼き」にするのもおすすめです。店では、新鮮なアジ類が入ったときになめろうの作り方を聞かれることが多く、薬味をたっぷり使うのがおいしさの秘訣だとお伝えしています。
【三品目・ムロアジの干物】
ムロアジといえば、やはり干物が代表格です。三枚おろしではなく腹開き、もしくは背開きにして、塩水に漬けてから干します。一夜干しにすることで水分が程よく抜け、うまみがぎゅっと凝縮されます。焼くと脂が滴り、香ばしい匂いが立ちのぼる様子はたまりません。
ムロアジの干物は、伊豆諸島などでは古くから親しまれてきた保存食でもあります。家庭で作る場合は、開いたムロアジを濃度およそ十パーセントほどの塩水に二十分から三十分ほど漬け、水気を拭き取ってから風通しの良い場所で半日ほど干せば完成です。焼きたての干物は、ご飯のおかずにも晩酌のお供にも最高です。うちの魚屋でも、干物にすると一番おいしいと自信を持っておすすめしている食べ方です。
【四品目・ムロアジのフライ】
加熱料理として手軽でおいしいのが、フライです。三枚におろしたムロアジに塩こしょうで下味をつけ、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけて、からりと揚げます。青魚特有のうまみが衣の中に閉じ込められ、外はサクサク、中はふっくらとした食感が楽しめます。
揚げたてにタルタルソースやウスターソースを添えれば、子供から大人まで喜ぶ一品になります。ムロアジは身がしっかりしているので、揚げても崩れにくく、サンドイッチの具にしてもおいしくいただけます。青魚が少し苦手という方でも、フライにすると食べやすくなるので、家族みんなで楽しめる料理としておすすめです。
【五品目・ムロアジのつみれ汁】
最後にご紹介するのは、体が温まるつみれ汁です。三枚におろしたムロアジの身を細かく叩き、しょうが、みそ、片栗粉、刻んだねぎを加えてよく練り合わせ、団子状にして汁に落とします。ムロアジのうまみがだしに溶け出し、滋味あふれる汁物になります。
つみれにすることで、小骨を気にせず魚のおいしさを丸ごといただけるのも魅力です。だしは昆布やかつおでとるのはもちろん、ムロアジのアラからとっただしを使えば、よりいっそう深い味わいになります。寒い季節には、このつみれ汁が体の芯から温めてくれます。店では、つみれ用にとアジ類を細かくしてほしいという注文もよく受けますが、家庭でも叩く作業さえ丁寧にすれば、ふっくらとしたつみれが作れます。
【まとめ】
ムロアジは、刺身やなめろうといった生の味わいから、干物やフライ、つみれ汁といった加熱料理まで、実に幅広く楽しめる魚です。青魚ならではの濃厚なうまみとしっかりした身質を持ち、どの調理法でもその持ち味を存分に発揮してくれます。なかでも干物は、ムロアジのうまみが凝縮される代表的な食べ方で、一度味わえばその魅力にきっと引き込まれるはずです。新鮮なムロアジが手に入ったら、今回ご紹介したレシピを参考に、いろいろな食べ方でその味わいを楽しんでみてください。アニサキスがいる魚介類は一度マイナス18度以下で24時間冷凍して下さい。
魚の捌き方はおととチャンネルで解説しています。
https://youtube.com/channel/UCKgZWNzDVFenWKZGgvUjO6A

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