レンコダイはマダイの仲間でありながら、価格が手頃で普段使いしやすい魚です。身は白身で上品な旨味があり、刺身・煮付け・塩焼きなどどんな料理にも合います。魚屋を20年以上続けてきた中で、レンコダイはお客さんに「どう料理すればいいですか?」とよく聞かれる魚の一つです。今回は魚屋目線でおすすめの食べ方をご紹介します。
【レンコダイの刺身】
レンコダイは鮮度が良ければ刺身が一番美味しい食べ方です。三枚におろして皮を引き、柳刃包丁で薄く引き切りにします。身が柔らかいので厚めに切るより薄切りにした方が食感が良く、上品な甘みが引き立ちます。
さらに美味しく食べたい場合は昆布締めがおすすめです。三枚におろした身を昆布で挟んで冷蔵庫で半日ほど寝かせるだけで、旨味が増して格段に美味しくなります。レンコダイの淡白な白身に昆布の旨味が加わることで、マダイに引けを取らない味わいになります。魚屋でも「昆布締めにすると美味しいよ」とお客さんによく勧めています。
また湯霜造りもおすすめです。皮を引かずにそのまま熱湯をかけて氷水で締めると、皮目がぷるっとした食感になり皮の旨味も一緒に楽しめます。見た目も美しく、おもてなし料理にも使えます。
【レンコダイの塩焼き】
レンコダイの塩焼きはシンプルですが非常に美味しい料理です。三枚におろさずに丸ごと、または頭を落として内臓を取り除いた状態で塩を振り、魚焼きグリルで焼くだけです。
塩は焼く30分前に振っておくと余分な水分が出て臭みが抜け、旨味が凝縮されます。焼き上がったらすだちや大根おろしを添えると、レンコダイの上品な旨味がさらに引き立ちます。魚屋として長年やってきた中で、シンプルな塩焼きが魚本来の美味しさを一番素直に伝えてくれると感じています。
【レンコダイの煮付け】
レンコダイは煮付けにも向いています。醤油・みりん・酒・砂糖を合わせた煮汁で15分ほど煮るだけで、ご飯が進む一品になります。
煮付けのコツは落とし蓋をすることです。落とし蓋をすることで煮汁が全体に回り、味が均一に染み込みます。また煮崩れを防ぐために火加減は中火から弱火でじっくり煮るのがポイントです。レンコダイは身が柔らかいので、煮すぎると崩れてしまいます。煮汁がとろりとしてきたら火を止めるタイミングです。
【レンコダイのアクアパッツァ】
レンコダイは洋風料理にも合います。アクアパッツァはフライパン一つで作れる簡単料理で、見た目が華やかなのでおもてなしにも最適です。
フライパンにオリーブオイルを熱し、内臓を取り除いたレンコダイを丸ごと両面焼きます。白ワイン・水・あさり・ミニトマト・ニンニクを加えて蓋をして蒸し煮にすれば完成です。レンコダイの旨味とあさりの出汁が合わさって、シンプルなのに深みのある味わいになります。
【まとめ】
レンコダイは刺身・塩焼き・煮付け・洋風料理と幅広い調理法で楽しめる万能な魚です。価格が手頃でありながらマダイに負けない上品な旨味を持っており、魚屋として自信を持っておすすめできる魚の一つです。鮮度の良いものを選んでぜひ色々な料理に挑戦してみてください。
捌き方はおととチャンネルで解説しています。
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