ナミフエダイの料理レシピ

ナミフエダイは白身で上品な甘みがあり、刺身から焼き物・煮物まで幅広い料理に活用できる魚です。南方系の魚ということもあって、スーパーではなかなかお目にかかれませんが、鮮度の良いものが手に入ったときはぜひさまざまな料理で楽しんでいただきたい一尾です。今回は魚屋目線でナミフエダイを美味しく食べるためのレシピを紹介します。
魚の捌き方はYouTubeチャンネル「おととチャンネル」でも動画で解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
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【ナミフエダイの刺身】
ナミフエダイの刺身は、透明感のある白身で見た目も美しく、口に入れるとほのかな甘みと旨みが広がります。三枚おろしにして皮を引いた柵を、繊維に対して垂直に包丁を入れながら切り分けていきます。厚さは7〜8ミリ程度が食べやすく、旨みも感じやすい厚さです。わさび醤油はもちろん、ポン酢やごま油に塩を合わせたタレでも美味しくいただけます。店で扱うフエダイ科の魚はどれも刺身映えするものが多く、お客さんに勧めると喜ばれることが多いです。鮮度が良ければ皮を炙った炙り刺身にするのもおすすめで、香ばしさが加わって一層深みのある味わいになります。
【ナミフエダイの塩焼き】
シンプルに塩焼きにすることで、ナミフエダイ本来の旨みを引き出すことができます。切り身または一尾丸ごとの状態で、焼く30分前に全体に塩をまぶしておきます。こうすることで余分な水分が抜け、身が締まって旨みが凝縮されます。焼く前に出てきた水分はキッチンペーパーで拭き取ってから焼くと、皮がパリッと仕上がります。グリルで中火から弱火でじっくり火を通すのがコツで、強火で焼くと表面だけが焦げて中まで火が通りにくくなります。仕上げにすだちや青ゆずを添えると、さっぱりとした後味になります。
【ナミフエダイの煮付け】
煮付けはナミフエダイの旨みをしっかり活かせる調理法のひとつです。醤油・みりん・酒・砂糖を合わせた煮汁を煮立て、そこに切り身または頭割りにしたアラを入れて落としぶたをして煮ていきます。煮汁が煮立った状態で魚を入れることで臭みが出にくく、身も崩れにくくなります。火加減は中火で10〜15分程度が目安で、途中で煮汁を魚の上からかけながら煮ると味が均一に染み込みます。うちの魚屋では毎日来てくださる年配のお客さんから「煮付けが一番好きだから頭を残しておいて」と頼まれることがあります。アラにこそ旨みが詰まっているということを知っているお客さんは、本当に魚が好きな方だといつも感じます。
【ナミフエダイのアクアパッツァ】
フエダイ科の魚はアクアパッツァとの相性が非常に良く、ナミフエダイもその白身と旨みがスープに溶け込んで絶品の一皿になります。フライパンにオリーブオイルを熱し、塩をしたナミフエダイを皮目から焼き付けます。表面に焼き色がついたらひっくり返し、白ワイン・水・あさり・ミニトマト・にんにく・オリーブを加えて蓋をして蒸し焼きにします。最後に塩で味を調えてイタリアンパセリを散らせば完成です。魚の旨みとあさりの出汁が合わさったスープはバゲットに浸して食べると最高です。見た目も華やかなので、来客時のメイン料理としても喜ばれます。
【ナミフエダイのムニエル】
バターの香りとナミフエダイの白身が相性抜群のムニエルも、ぜひ試していただきたい一品です。切り身に塩こしょうをして小麦粉を薄くまぶし、バターを溶かしたフライパンで両面をこんがりと焼きます。仕上げにレモン汁をさっと回しかければ完成です。小麦粉をまぶすことで身の水分が閉じ込められ、しっとりとした食感に仕上がります。バターは焦がしバターにするとナッツのような香ばしさが加わり、より本格的な味わいになります。白ワインとの相性も良く、洋食の一皿として食卓に並べると食欲をそそります。
【まとめ】
ナミフエダイは刺身・塩焼き・煮付け・アクアパッツァ・ムニエルとさまざまな料理法に対応できる懐の深い魚です。白身の上品な甘みと旨みは和洋どちらの味付けにも馴染み、初めて料理する方にも扱いやすい魚といえます。鮮度の良いものが手に入ったときはまず刺身で味わい、残りは加熱調理で楽しむというのが魚屋としておすすめの食べ方です。アラも煮付けや潮汁に使えますので、無駄なく最後まで美味しくいただいてください。
魚の捌き方はおととチャンネルで解説しています。
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