カサゴの美味しい食べ方と料理レシピ|煮付け・唐揚げ・刺身まで現役魚屋が解説

カサゴは見た目こそゴツいですが、その身は白くてふっくらとした上品な味わいが特徴です。淡白でクセがないため、和洋問わずさまざまな料理に使えます。今回は現役魚屋の目線から、カサゴの美味しい食べ方と代表的な料理レシピを詳しくご紹介します。
【カサゴの味わいと特徴】
カサゴの身は白身で脂肪分が少なく、加熱しても身が硬くなりにくいのが特徴です。淡白ながらも出汁が出やすいため、煮物や鍋料理にすると汁まで美味しくいただけます。刺身にすると透明感のある白い身がきれいで、コリコリとした食感と上品な甘みが楽しめます。
魚屋の店頭でカサゴをおすすめすると「どうやって食べたらいいですか?」と聞いてくるお客さんがよくいらっしゃいます。中には奥さんを亡くされてから魚料理に挑戦しはじめた男性のお客さんもいて、最初は「煮付けってどうやるの?」というところから一緒に考えました。今では毎週カサゴを買いに来てくれて、お互いに顔なじみになっています。魚屋をやっていてこういうつながりができると、本当にやっていてよかったなと思う瞬間です。
【カサゴの煮付け】
カサゴ料理の定番中の定番が煮付けです。骨から出る旨みが煮汁に溶け出し、身はふっくらと仕上がります。丸ごと一尾で煮付けると見た目も豪華で、食卓の主役になります。
材料(2人分)はカサゴ1尾・醤油大さじ3・みりん大さじ3・酒大さじ3・砂糖大さじ1・水100mlです。
まずカサゴに切り込みを入れておきます。両面に斜めの切り込みを2〜3本入れることで火の通りが均一になり、味も染み込みやすくなります。鍋に醤油・みりん・酒・砂糖・水を合わせて煮立てます。煮汁が沸いたらカサゴを入れ、落し蓋をして中火で10〜12分煮ます。途中で煮汁をスプーンで魚にかけながら煮ると、全体に味が行き渡ります。煮汁が半分以下になったら火を止めて完成です。
煮付けのポイントは煮汁をしっかり沸かしてからカサゴを入れることです。冷たい煮汁から煮始めると身が崩れやすくなります。また煮すぎると身がパサつくため、火加減と時間の管理が大切です。
【カサゴの唐揚げ】
カサゴの唐揚げは骨までサクサクに揚げることができて、丸ごと食べられるのが魅力です。小ぶりのカサゴを使うと骨まで揚がりやすく、頭からしっぽまで全部食べられます。
材料(2人分)はカサゴ2尾・片栗粉適量・塩少々・揚げ油適量です。
カサゴに塩を振って10分ほど置き、出てきた水気をキッチンペーパーで拭き取ります。全体に片栗粉をまんべんなくまぶします。170度の油でまず5分ほど揚げて一度取り出します。油の温度を190度に上げて再度1〜2分揚げます。二度揚げすることで骨までカリッと仕上がります。揚げ上がったら塩またはポン酢でいただきます。
二度揚げが骨までサクサクに仕上げるための最大のポイントです。一度目でしっかり中まで火を通し、二度目の高温で水分を飛ばしてカリッと仕上げます。
【カサゴの刺身】
新鮮なカサゴが手に入ったときはぜひ刺身で食べてみてください。透き通るような白い身とコリコリとした食感は、加熱料理では味わえない美味しさです。
三枚におろして皮を引いたカサゴの身を、繊維に対して斜めに切り付けます。厚さは5〜7mm程度が食べやすいです。わさび醤油はもちろん、ポン酢に紅葉おろしを添えてもよく合います。
刺身にする場合は鮮度が命です。捌いてすぐに食べるのが理想ですが、すぐに食べない場合はキッチンペーパーで包んでラップをし、冷蔵庫で保存してその日のうちに食べ切るようにしましょう。
捌き方はおととチャンネルで解説しています。包丁の入れ方や皮の引き方など、動画でご確認ください。
【カサゴのアクアパッツァ】
カサゴは洋風料理にもよく合います。アクアパッツァはイタリア料理ですが、カサゴの出汁との相性が抜群で、スープまで飲み干したくなる一品です。
材料(2人分)はカサゴ1尾・アサリ100g・ミニトマト8個・にんにく2片・白ワイン100ml・水150ml・オリーブオイル大さじ2・塩少々・パセリ適量です。
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で香りを出します。カサゴを入れて両面に軽く焼き色をつけます。白ワインを加えてアルコールを飛ばし、水・ミニトマト・アサリを加えます。蓋をして中火で10〜12分蒸し煮にします。塩で味を整えてパセリを散らして完成です。
カサゴの骨からしっかりとした出汁が出るため、シンプルな材料でも驚くほど深みのあるスープになります。バゲットを添えてスープを浸しながら食べるのもおすすめです。
【カサゴの味噌汁】
カサゴのアラを使った味噌汁も絶品です。頭や骨を捨てずに活用することで、贅沢な出汁の味噌汁が作れます。
カサゴのアラに塩を振って10分置き、熱湯をかけて霜降りにします。鍋に水とアラを入れて火にかけ、沸いたらアクを丁寧に取り除きます。豆腐や長ねぎを加え、最後に味噌を溶き入れて完成です。
霜降りをしっかり行うことで臭みが取れ、澄んだ美味しい出汁になります。カサゴの頭にはたっぷりの旨みが詰まっているので、ぜひアラまで無駄なく使ってください。
【まとめ】
カサゴは煮付け・唐揚げ・刺身・アクアパッツァ・味噌汁と、どんな料理にしても美味しく食べられる万能な魚です。特に煮付けと唐揚げは失敗しにくく、魚料理の入門としてもおすすめです。魚屋では「どうやって食べたらいいかわからない」というお客さんにも丁寧にお答えしていますので、迷ったときはぜひ気軽に声をかけてください。健康のために毎日魚を食べているお客さんも多く、カサゴのような栄養豊富な白身魚は特に人気があります。新鮮なカサゴを手に入れたら、今回紹介したレシピをぜひ試してみてください。
捌き方は「おととチャンネル」で動画解説しています。三枚おろしから皮の引き方まで丁寧に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
https://youtube.com/channel/UCKgZWNzDVFenWKZGgvUjO6A

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