シロアマダイの美味しい食べ方・おすすめレシピ

シロアマダイは「魚の王様」とも称されるほど上品な味わいを持つ高級魚です。その繊細な白身はどんな調理法にも合いますが、素材の良さを活かしたシンプルな料理が特に引き立ちます。せっかく手に入れたシロアマダイですから、その美味しさを余すことなく楽しんでいただける食べ方をご紹介します。
捌き方はおととチャンネルで解説しています。
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【シロアマダイの味わいと料理の方向性】
シロアマダイの身は淡白でありながら、噛むほどに甘みとうま味がじわりと広がります。脂の乗りはアカアマダイよりも控えめですが、その分クセがなく、素材そのものの繊細な風味が際立ちます。魚屋として長年様々な魚を扱ってきましたが、シロアマダイほど「余計なことをしない方が美味しい」と感じる魚はそう多くありません。高温で一気に仕上げる焼き物や、出汁を活かした蒸し料理など、素材の良さを前面に出す調理法が最もよく合います。
【松笠焼き】
シロアマダイを語るうえで外せないのが松笠焼きです。ウロコを取らずにそのままグリルや網で焼き上げると、ウロコがパリパリと立ち上がり、まるで松の木の皮のような見た目になることから「松笠焼き」と呼ばれています。
作り方はシンプルです。捌いたシロアマダイの切り身にウロコをつけたまま軽く塩を振り、30分ほど置いて余分な水分を出します。その後キッチンペーパーで水気を拭き取り、皮目を上にしてグリルで焼き上げるだけです。ウロコがしっかり立ち上がりパリパリになれば完成です。身はふっくらと仕上がり、ウロコのサクサクした食感と白身の柔らかさが同時に楽しめます。料亭でも提供される一品ですが、自宅でも十分に再現できる料理です。
【刺身】
鮮度の良いシロアマダイが手に入ったら、まずは刺身でその味を確かめてみてください。皮を引いた身を薄めに切り、器に並べるだけで立派な一皿になります。わさび醤油はもちろん、塩とレモンでいただくと素材の甘みがより際立ちます。
皮を湯霜造りにして提供するのもおすすめです。皮目に熱湯をかけてすぐに氷水に取ると、皮がしゅっと締まり、皮目のうま味と香りが身に移って一層風味豊かになります。シロアマダイの皮は薄く繊細なので、湯霜造りにすることで皮ごと美味しく食べることができます。
【蒸し物(酒蒸し)】
シロアマダイの上品な甘みを活かすなら酒蒸しも最高です。切り身に薄く塩を振って10分ほど置き、水気を拭き取ります。耐熱皿に切り身を並べ、酒を回しかけ、千切りにした生姜を少量のせて蒸し器で8分から10分蒸します。
蒸し上がったら蒸し汁をベースにポン酢と少量の醤油を合わせたタレをかけ、白髪ネギや三つ葉を添えれば完成です。シロアマダイの身はふっくらと柔らかく仕上がり、出汁の旨みが染み込んで絶品の一皿になります。消化にも優しい調理法なので、体調がすぐれないときにもおすすめです。
【アラを使った潮汁】
シロアマダイの頭やアラは、非常に上質な出汁が取れます。捌いた後のアラに塩を振って30分ほど置き、熱湯をかけて霜降りにしてから流水で血合いや汚れを洗い流します。鍋に水とアラを入れて火にかけ、沸騰直前に火を弱めてアクを丁寧に取り除きながら20分ほど煮出します。
澄んだスープに薄口醤油と塩で味を調え、三つ葉や柚子の皮を添えれば、料亭顔負けの潮汁の完成です。シロアマダイのアラから取った出汁は透明感があり、上品な甘みとうま味が際立ちます。身だけでなくアラまで余すことなく使い切るのが、魚を美味しくいただく心得です。
【西京焼き】
西京味噌に漬けて焼く西京焼きもシロアマダイとの相性が抜群です。西京味噌・みりん・酒を合わせた漬け床に切り身を2日から3日漬け込み、味噌を拭き取ってからグリルでじっくり焼き上げます。味噌の甘みとシロアマダイの上品な白身が絶妙に絡み合い、ご飯との相性も抜群です。お弁当のおかずとしても喜ばれる一品です。
【まとめ】
シロアマダイは松笠焼き・刺身・酒蒸し・潮汁・西京焼きなど、様々な調理法でその美味しさを楽しめる万能な高級魚です。どの料理においても共通して言えるのは、余計な手を加えすぎないことが最大のコツだということです。素材そのものが持つ甘みとうま味を信頼して、シンプルに仕上げることを意識してみてください。魚屋として自信を持っておすすめできる魚の一つです。ぜひ一度、その味を堪能してみてください。
魚の捌き方はおととチャンネルで解説しています。
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