ヒメダイはその上品な白身と淡白な旨味から、シンプルな調理法が最も映える魚です。魚屋の現場でも、ヒメダイが入荷すると「どうやって食べるのが一番美味しいの?」と聞かれることが多く、今回はそのおすすめの食べ方を魚屋目線でたっぷりお伝えします。
魚の捌き方はYouTubeチャンネル「おととチャンネル」でも動画で解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。このURLはヒメダイの捌き方です。
https://youtu.be/C5W3ZNVH1c0
【ヒメダイの味わいと特徴】
ヒメダイは白身で淡白ながらも、しっかりとした旨味を持つ魚です。脂のしつこさがなくさっぱりとした後味で、老若男女に好まれる味わいです。身はきめ細かく柔らかいため、刺身にすると口の中でとろけるような食感が楽しめます。加熱するとふっくらとした仕上がりになり、塩焼きにすると皮目がパリッとして香ばしく、身の旨味が凝縮されます。うちの魚屋では、ヒメダイを仕入れた際に「真鯛に負けない美味しさだよ」とお客さんに伝えると、興味を持って手に取ってくれることが多いです。価格も真鯛より手頃なことが多く、コストパフォーマンスの高い魚として重宝しています。
【ヒメダイの刺身】
ヒメダイの刺身は、新鮮なものであれば醤油とわさびだけで十分に美味しくいただけます。3枚おろしにして皮を引いた柵を、繊維に対して垂直に薄めに切ると口どけの良い刺身になります。包丁はしっかり引き切りにして、押し切りにならないよう注意してください。身が柔らかいため、力を入れすぎると崩れやすくなります。切った刺身は氷を敷いた器に盛り付けると見栄えが良く、鮮度も保てます。ポン酢と紅葉おろしで食べるのもさっぱりとしておすすめです。また、皮を引かずに湯霜造りにすると、皮目のゼラチン質が旨味を増してくれます。湯霜造りは沸騰したお湯を皮目にかけてすぐに氷水で締めるだけと手軽なので、ぜひ試してみてください。
アニサキスがいる魚介類は一度マイナス18度以下で24時間冷凍して下さい。
【ヒメダイの塩焼き】
ヒメダイの塩焼きは、白身の旨味をシンプルに楽しめる定番の食べ方です。切り身に軽く塩をふって15〜20分ほど置き、出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取ってから焼きます。この工程を踏むことで余分な水分と臭みが取れ、仕上がりがぐっと美味しくなります。焼く際はグリルを十分に予熱してから皮目を下にして入れ、皮がパリッとするまでしっかり焼いてください。皮目に焼き色がついたら裏返し、身側は軽く焼く程度で大丈夫です。仕上げにすだちや大根おろしを添えると、さっぱりとした後味になります。魚屋の現場でも塩焼きはヒメダイの食べ方としてよく紹介しており、シンプルだからこそ素材の良さが引き立つと感じています。
【ヒメダイのアクアパッツァ】
ヒメダイはイタリアン料理との相性も抜群です。アクアパッツァにすると見た目も華やかで、おもてなし料理としても喜ばれます。フライパンにオリーブオイルを熱し、塩をふったヒメダイの切り身を皮目から焼きます。焼き色がついたら裏返し、白ワイン、水、アサリ、ミニトマト、ニンニク、オリーブを加えて蓋をして蒸し焼きにします。アサリが開いたら蓋を取り、塩と胡椒で味を整えれば完成です。仕上げにパセリをちらすと見栄えが良くなります。ヒメダイの旨味がスープに溶け出し、アサリの旨味と合わさって絶品のソースになります。バゲットを浸して食べるのもおすすめです。
【ヒメダイの煮付け】
ヒメダイは煮付けにしても美味しい魚です。醤油・みりん・酒・砂糖を合わせたタレで煮るだけと作り方はシンプルです。切り身に熱湯をかけて霜降り処理をしてから煮ると臭みが取れ、上品な仕上がりになります。落とし蓋をして中火で10〜15分ほど煮れば完成です。煮汁をスプーンで身にかけながら煮ることで、味がムラなく染みわたります。仕上げに針生姜を添えると風味が増します。身が柔らかいヒメダイは煮崩れしやすいため、煮る時間は短めにして火を通しすぎないことがポイントです。
【まとめ】
ヒメダイは刺身・塩焼き・アクアパッツァ・煮付けとさまざまな調理法で美味しく食べられる万能な白身魚です。淡白な旨味はどんな味付けとも相性が良く、シンプルな調理法ほどその美味しさが際立ちます。真鯛より手頃な価格で手に入ることも多いので、見かけた際にはぜひ試してみてください。捌き方はおととチャンネルで解説しています。
魚の捌き方はおととチャンネルで解説しています。
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ヒメダイの美味しい食べ方|魚屋おすすめの刺身と塩焼き
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